自然電位設置法・自然電位埋設法は、浅層地下水の流れによって発生する電位の変化を捕らえ，地下水の流れている方向と，流速を測定します。また，地表や地下の自然電位分布から，地下の構造に関する情報を得ることができます。

浅層地下水の流れによって発生する電位の変化を捕らえ，地下水の流れている方向と，流速を測定します。
地下水の流れに伴って発生する微弱な電位の変化を捉える自然電位接置法と，トレーサー（食塩水等）を使用して，故意に大きな電位の変化を発生させ，地下水の流れを把握する自然電位埋設法があります。

◆自然電位設置法・自然電位埋設法　調査目的

自然電位埋設法（電極埋設型の場合）

1. 「水ミチ」調査
2. 堤体漏水調査
3. 地下水流動方向・流速の調査
4. 地下水・温泉脈の調査
5. 断層・クラック・空洞・地下埋設物の調査

◆自然電位設置法・自然電位埋設法　調査手順

1. ボーリングﾞ孔周辺に電極を埋設し，データロガーを設置し，電位の測定を開始する。
2. 数時間後，電位が安定したことを確認し，食塩水をボーリング孔に投入する。
3. しばらく時間を置いた後，電位変化をチェックする。
4. 食塩水の到達による電位の変化を確認し，値が落ち着いたところで終了。

自然電位埋設法概略図

設置法の実施例
埋設法の実施例

◆自然電位設置法・自然電位埋設法　仕様

• 電極　：　埋設タイプと接地タイプがある。
• データロガ

[測定における注意事項]
自然界で発生する微弱な電位変化が対象となるため，都市部における測定では，人工的なノイズが多く，地下水の流れを検出しにくい点があります。

硫酸銅電極と測定器(接地法）

鉛電極

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