水ミチの平均的な存在状況を把握するための調査法です。

- 地下浅所(約GL-15mまで)における「水ミチ」の調査に適用します。
- 地下1m地点の温度を計り、地下水の流れている場所を探します。
- 流れている地下水が存在すると、地表付近の温度が変化し、水ミチ上は夏は低温部、冬は高温部を形成することを利用しています。
調査目的
- 地すべり・山崩れ・斜面崩壊の主要因となる水ミチ調査
- 河川堤防・ため池・盛土等漏水箇所の調査
- 水資源利用における井戸掘削地点の選定
- 河川・渓流の伏流水調査
- 構造物建設(地下掘削)にともなう周辺への地下水影響調査
- 汚染地下水の流動経路把握
1m深地温探査法の様子
地下1mまで孔を開け、センサーを挿入後、温度が安定したら測定します。
水ミチと温度の関係
水ミチ付近(点線で囲まれた領域)は流動地下水温の影響を受け温度が一定に保たれています。
1m深地温探査法の様子(夏季)
現地の測定データを基に、地形条件や植生の有無、地況等の補正を行います。補正後に得られた結果を分布図として描きます。温度の高低を把握することで、地下水の流れが存在する場所と流れの存在しない場所の区分を行います。夏季は低温部、冬は高温部が水ミチの存在箇所と推定されます。地下浅所(約GL-15mまで)における水ミチの調査に適用できます。
1m深地温の年間推移
地下1mまで孔を開け、センサーを挿入後、温度が安定したら測定します。
1m深地下温度計仕様
計器名 | 1m深地下温度計 |
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測温体 | サーミスタ |
分解能 | 0.01℃ |
精度 | ±0.1℃以内 |
測定温度 | 0~60℃ |
センサー外径寸法 | 本体18mm コネクタ部24mm |
センサー部長さ | 136mm |
表示方式 | 4桁大型液晶 |
測定方法 | 全自動 |
電源 | 乾電池 |