流向流速測定 JGS-1318 温度測定法加熱式

地下水の流動方向と流速を検出します。
流向流速測定
  • 多点温度検層で流動層を判定し、その深度で測定を実施します。測定に使用する調査孔の仕上げが重要となります。
調査目的
  • 地下水汚染箇所における地下水流の方向・流速の把握
  • 構造物建設(地下掘削)に伴う周辺への地下水影響調査
  • 漏水箇所の地下水流の方向・流速の把握
  • 潮の干満の影響における沿岸部方向・流速の把握
  • 地すべり活動に影響する地下水流の方向・流速の把握
  • 最終処分場内外地における地下水の方向・流速の把握
流向流速計の原理
流向流速計の構造

流向流速計の構造

流向流速計の原理

流向流速計の原理

観測孔の仕上げ

観測孔の仕上げ

  • 掘削方法:試験区間は清水掘削
  • 洗浄方法:十分な洗浄が必要(揚水洗浄)
  • 裸孔の場合:スクリーンの設置が必要
  • スクリーンの場合:開孔率10%以上(流入阻害や細粒分の流入を抑えるフィルター材が必要)
スクリーンパイプ丸穴・横スリット・PVCスクリーン・ステンレス管スクリーン対応
温度差から流速を推定する

温度差から流速を推定する

各センサー(8本)におけるヒーター加電前~加電中~断電後の温度変化です。初期温度とヒーター加電後の温度差から流速を推定します。
温度分布から流動方向を推定する

温度分布から流動方向を推定する

ある時刻における等温線図です。ヒーター側近の内周センサーの温度分布から流動方向を推定します。孔内への地下水流入によって、上流側センサーは低温、下流側は高温を示します。

流向流速計仕様(温度測定加熱式)
計器名単孔式加熱型流向流速計
測温体サーミスタ
分解能0.02℃
精度±0.1℃以内
点数内周8点 外周8点
センサー外径寸法40mm
センサー部長さ600mm
適用孔径50mm以上
流速測定範囲(m/sec)1.0×10-2 ~1.0×10-5
精度 流速±5%以内
精度 流向±22.5°以内
スクリーン開孔率10%以上
測定時間約1時間
方位の設定内蔵型磁気式方位計
測定限界深度85.0m
インターフェースUSB
パソコンWindows7以降
計測制御ソフトWindows専用